カスリは国際語で”イカット”と呼ばれています。インド、ペルシャ発祥のものが全世界に広まったと言われていす。 かすり技術には、経糸にのみ模様を染めておく経絣(たてがすり)、緯糸のみに模様を染めておく緯絣(よこがすり)、そして経糸と緯糸に同じ模様を染めておく経緯絣(たてよこがすり)がある。
経絣の場合、染をほどこした経糸を織機に張った段階で、 模様が姿をあらわす。緯糸は無地である。 |
緯絣の場合は、経糸は無地で、染をほどこした緯糸を経糸 の間に挿入し、織り進むにつれて模様があらわれてくる。
緯糸を通すたびに模様がずれないように調節する必要が ある。 経絣と緯絣をシングルイカットという。 |
経緯絣の場合は、染めた経糸を織機に張った段階で模様があらわれるが、この経糸上の模様にぴったりと重なるように、染めた緯糸を通してゆく必要がある。経緯絣をダブルイカットという。 |